専業主夫になって変わった夫婦の役割とは

専業主夫になって、はや2ヶ月。毎日の日課になった保育園のお迎え。
僕がフルタイム、妻が時短で働いていたときには、パパがお迎えに行くなんてレア中のレアでした!

パパ〜、「今日も」『お仕事』早く終わったんだね〜!!
と、言われるたびに、無職であること、主夫であることに「恥ずかしさ」や「うしろめたさ」のような感情が、ず〜っと心の中に引っかかっていました。
この引っかかりを取り除くために、たくさんの書籍を読み、自分なりに「いまの自分=専業主夫」という役割を受け入れることができるようになりました。
今回は、夫婦の役割、僕が専業主夫になったきっかけ、専業主夫とヒモ、さらにイクメンとの違いについて紹介します。
夫婦の役割

結婚してから2人の子どもを授かるまで
僕たち夫婦は、結婚するまで2人とも正社員として働いていました。
第一子を授かり、妻は産休を取得することに。その後は育休。
第一子の育休期間が終了するタイミングで、第二子を妊娠したことで、連続して4年間産休&育休制度のお世話になりました。
この4年間、僕は正社員、妻は休職しながら家事・育児に専念する専業主婦に。
この間の、パパの育児参加や、男の子・女の子への接し方の違いについての葛藤については、下記の記事でまとめています。

僕が専業主夫になったきっかけ

経緯
2024年4月から、4年間のブランクを経て、いもママは「時短勤務」で復帰することに。
子どもたちが寝るかどうかというタイミングで、僕が帰宅。
忙しいときには、起きている姿を朝しか見られないという生活が続いていました。
そんな中、職場環境に適応できずに、僕が精神的にダウン。休職しながら療養するも、抱えていたストレスが頭をふとよぎるだけで「手の震え、動悸、過呼吸」といった症状が。
そんな状態で休職可能期間が満了し、「復職するか/退職するか」を選択しなければいけないときがきました。
僕は、経済的に厳しい状況になることはわかっているけれども、どうしても職場に戻れないことを伝えました。

私が「時短勤務」から「フルタイム」になってお金を稼ぐから、あなたが「家事・育児」をしたらどうかしら?

育休から復帰したばかりの妻に負担をかけるのは申し訳ない…
妻のレベルで家事・育児ができるだろうか…
妻からの提案に驚きつつも、妻へ申し訳ない気持ち、家事・育児への不安がありました。
さらには…

いつもは暖かく、優しく、柔らかいお義父さんが僕たちの結婚式のときにみせた
「バージンロードで、それまで繋いでいた娘(いもママ)の手を、僕に手渡したときの
『(これから娘を頼んだぞという)真剣な表情』」
が、ふと、思い出されて…
ぼろぼろと涙が溢れ、自分の「情けなさ、不甲斐なさ、至らなさ」を痛感しました。
妻も涙を流しながら、つぎのように心境を話してくれました。

この決断は簡単ではなかったこと
「女性として・母として」本当であれば、子どもたちの成長を身近でサポートしたかったこと
僕が専業主夫として決意したこと
妻の勇気ある決断に感謝し、僕が専業主夫として決意した3つのことは、
専業主夫とヒモの違いとは?

専業主夫というロールモデルがいないなかでの不安
専業主夫として、3つのことを決意したものの、まわりに同じような境遇のロールモデルはいませんでした。
①家事と②育児についてはルーティン化したり、効率化することで、だんだんと慣れていきました。

ルーティン化・効率化により、うまれた隙間時間を活用して図書館に通い、③教育・老後資金の不安、④専業主夫として不安を軽減するために、このテーマに関する本をいくつも借りてきて、自分なりに学ぶことにしました。
ヒモの定義
専業主夫=「恥ずかしい」という気持ちは、自分自身の中にも一般的な「性役割分担」(男性が稼ぎ、女性が家庭を支える)があったことを意味している、と気づきました。
そんなときに、以下の一文に触れました。
ヒモは「下着一枚洗わない」人…、家事・育児をする男性はヒモではありません。
白河桃子(2016)「専業主夫」になりたい男たち.株式会社ポプラ社:東京,p.44.
また、この本では、フランス人夫婦(妻:大企業の管理職/夫:フリーランスの演劇関連)の例をあげ、『夫婦』や『家族』について、以下のように記されています。
フランス男たちは「ママをぎゅっとすること」というところに力を注いでいる。ママは稼いで、子どもと仲良くハッピー。つまり、かなり楽をしています。
それでもママたちが「ゴルァっ!」にならないのは、夫たちはある程度は家事・育児を自分ごととしてやっているし、「夫婦が仲良くすることは家族のため」という優先順位があるから。
白河桃子(2016)「専業主夫」になりたい男たち.株式会社ポプラ社:東京,p.41.

この本をベースに考えてみると、僕は「ヒモ」ではなく「主夫」だ。
妻は帰宅後リラックスして子どもたちと触れ合えている。
お互いに冗談を言い合ったり、じゃれあって仲良く過ごせている。
後ろめたさや、罪悪感とった感情は少し薄れました。
イクメンとの違い
長男が生まれたタイミングで妻に押された、僕の「イクメンスイッチ!」
このイクメンと専業主夫の育児って何が違うんだろう…?
主夫の方たちは「イクメンとは一緒にされたくない」とのこと。イクメンはあくまでママのサポート。責任を持って、家事・育児を家庭の中でメインで行う主夫とは意識が違う…
…男の家庭進出も「お手伝い」や「志向」ではなく、「責任」という領域に移る時代…主夫像は、その責任を引き受けることです。
白河桃子(2016)「専業主夫」になりたい男たち.株式会社ポプラ社:東京,p.66.
最近、僕たち夫婦間で交わされた会話

ふ〜、この3連休、家族サービスがんばったな〜わたし!
子どもたちと久しぶりにがっつり遊んだよ!

(意地悪したろ〜笑)(妻の口調を真似て…)
なに〜?家族サービスって?笑
ママなんだから、子どもと遊ぶのって当たり前のことでしょ〜?笑

あぁ〜!わたしがいつも、あなたに言ってたことだ!笑

平日フルで働いて、休日に子どもと遊ぶのって、違うエネルギー使うんだね…って、パパの気持ちがわかったよ。

おれも、早く家に帰って、子どもたちと遊んでほしいって気持ちがわかったよ…!
まとめ

夫婦の最適解はそれぞれ
共働きだった僕たち夫婦のカタチは大きく変化しました。はじめは主夫という役割を素直に受け止めきれませんでした。
今回紹介した書籍での学びや、親族・保育園のあたたかいサポートのおかげで、少しずつ現在の夫婦カタチで幸せに過ごせるようになってきました。
専業主夫でよかったと感じた出来事
1日3回も病院を駆け巡るという緊急事態にも、親戚の力を借りながら、なんとか対応できました。
翌朝、遠足に行く娘のお弁当を2人で作りながら、

パパが主夫でフル対応してくれてほんとうに助かった!
体調を崩しやすいこの年代に、ちょうど専業主夫でいてくれてよかったかも!笑

共働きのときに、子ども2人が交互に体調不良になったり、長引いたりで、
どちらかが、仕事を休まなきゃいけないときには、
職場に気を使ったり、有休の数を計算したり、いろいろ面倒だったからね〜
それ考えると楽だね!笑
より良い家庭を目指して
このブログのタイトルにしてあるとおり、家事・育児の隙間時間で収入を得て、教育資金や老後資金を蓄えて、経済的にも豊かな家庭を築いていきたいです。

(大学時代の恩師や可愛がってくださっている先輩方からは、いつも)「奥さん元気か?」と、僕のことよりも「妻のこと」を必ず初手で聞かれます(笑)
さらに、恩師に「妻に迷惑をかけてきた分、楽をさせてあげたい」と伝えると、「きっと、一生、迷惑をかけ続けるよ(笑)、「逃げられないようにしなさい!笑」と諭されます。
いかがでしたか?
夫婦の最適解は、家庭によってそれぞれで、タイミングによって変化していくものだと思います。
今回は、参考になった書籍を引用しながら、自分なりに咀嚼した、「主夫とは?」「夫婦とは?」についてまとめました。
少しでも参考になったことがあれば幸いです。シェアしていただけると嬉しいです!